字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

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中公新書「<戦争責任>とは何か」清算されなかったドイツの過去

 ニュルンベルク裁判の本を読み終え、積ん読になったままの本を読むことにした。

 

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 著者は読売新聞でボンやベルリン特派員だった元記者さん。読売と聞くと、自民党の機関紙?と思ってヒイてしまうけれど、この本が出たのは2001年。まだ機関紙になる前のことだから大丈夫かな。しかもこの方は、読売新聞をお辞めになっているしね。戦争に関する歴史認識について、とかく日本はドイツと比べられがち。実際、妄言を繰り返す我が国の政治家たちは本当に困ったもの。彼らのせいで日本のイメージは悪化していく一方。それとは逆に、「ドイツは過去と真摯に向き合い、反省し、誠意をもって被害者に接してきた」というイメージは確かにある。私も実際、それに近い思いは抱いている。その一方で、ドイツの歴史認識にはカラクリがある、という批判も何度か耳にした。そういうのを聞くたびに「まったく、ネトウヨったら…」と嫌な思いをしていたのだけど、何事もその中身を知らずに勝手に怒ることは避けたいもの。そう、お恥ずかしい話だけど、私ったらドイツの歴史認識については断片的にしか知らないのです。

 

 …ということで、これはかなり前に買って本棚に置いてあったもの。また、仕事の合間にちびちび読み進めることにするるるるる…。