さてさて、弾丸ツアー４日目。前日の夜にニュルンベルクに着き、駅近のホテルへ。朝起きたら結構な雨。うひ～💦と思ったけれど、天気は変えられない。ところが着替えをしているうちに小降りに。これは止むかも？
ケチな私はホテルで朝食を取らず、歩いて数分の中央駅へ。駅にはたくさんカフェがあるのだー。先日、既にブレーツェルのサンドイッチを載せてしまったので割愛。デザート（朝からデザート！）は、Quark-Mohnschnitte. クヴァルクとケシのケーキ。ドイツに住んでいらした方はみんな言うけれど、この Quark ってとっても美味しい。これが日本でなかなか手に入らないのは本当に残念。日本語では「凝乳」という訳がついているけれど、これじゃ何か分からないよねー。カッテージチーズにも近い。クリームチーズの一歩手前って感じだろーか。あるいはヨーグルトの半歩先とも言えるかも。いや、言えないか。ほかの国にもきっと似たような乳製品があると思うのだけど、何と言うのかな。
腹ごしらえをしてから地下鉄でニュルンベルク裁判が開かれた法廷へ。いい具合に晴れてきたぞ。
ここが、その法廷。意外とこぢんまり。音声ガイド用の機器を借り、説明を聞きながら見学。
この上は博物館となっており、パネル展示が充実。ニュルンベルク裁判および継続裁判の詳しい情報が掲示されていた。大型バスから大勢の外国人（英語圏の人が多かったような気がする）がわらわらと降りてきた。みんなここを見学するらしい。
事前にニュルンベルク裁判の本を読んでおいてよかった。読んだばかりだったので、私のザル頭でも少し知識が残っていた。これ（↓）は、12の継続裁判に関するパネル。
さてさて、裁判所の次は、ナチ党大会が開かれた会場。再び地下鉄の乗り、さらに市電で街の反対方向へ…
これが「Dokumentationszentrum Reichsparteigelände（全国党大会会場文書センター）。
すぐそばにギョギョギョ！な建物が… デカすぎてカメラに収まらないぞ。
アルベルト･シュペーア設計の Kongresshalle （コングレス･ホール）で未完成のまま。やたらデカい物を作りたがるあたり、やはりヒトラーは成り上がり者だったのだと実感。
さてさて、ここから党大会の会場となった広場まではかなり距離がありそう。大きな池（というか湖）の反対側まで、１時間近くてくてく歩くことに。
ようやく反対側まで。コングレス･ハレの壁面は白くてキレイ。
出た！党大会の会場となった広場のスタンド「ツェッペリン･トリビューネ」。当時は上にでっかいハーケンクロイツがついていたらしい。戦後まもなく、米軍が破壊したとのこと。
広場も、とにかくデカかった。「ツェッペリン広場」と呼ばれたのは、実際に飛行船ツェッペリンが来たかららしい。右の写真を見ると、当時の様子が分かる。1933年にこの会場が作られて以来ずっと、全国からナチ党員がやってきてナチ党大会をド派手に開いたらしい… 全国から旗を持って行進しながらニュルンベルクを目指す様を描いたドキュメンタリー（当時のもので、もちろんプロパガンダ映画）を訳したことがあったけれど、みんな顔が高揚していて異様な雰囲気だった。悪名高いニュルンベルク法（人種差別を定めた法律）も党大会で決められたものだった。リーフェンシュタールの記録映画「意志の勝利」を観たときは、おったまげた（党大会の派手さもさることながら、リーフェンシュタールの美的センスも残念ながら素晴らしく、それで複雑な気分になった）。
ツェッペリン広場のそばで市電の停留所を発見！それに乗って中央駅まで行き、旧市街へ。水面が見事に鏡状態。ガイコツみたいになったぞ。
マルクトでは秋祭りをやっていた。賑やか。しかもこの日は特別な日曜日だとかで、18時まで店が開いていた！ドイツも変わったなぁ… 昔は日曜日に店が開いているなんて考えられなかった。買い物をし損ねたら、中央駅にあるスーパーで買い物をするか、でなければ月曜日まで我慢するかしかなかったのに。
朝の雨がウソのよう。聖母教会で18時の鐘が鳴った。
…と、ナチスにどっぷりの濃ゆ～い１日だった…。
