以前ここでもちらっと書いた、石田先生の本。確かあそこに書いてあったはず…と、別の調べ物をしていて下の箇所をたまたま再読し、ドキッとした。
『ヒトラーにも初めから総統=絶対の指導者への工程表(ルビ:ロードマップ)があったわけではない。その胸中にあったのは、国会を解散して選挙を実施すること。そこであわよくばナチ党が単独過半数をとり、ヴァイマル共和国の象徴ともいうべき国会=議会政治を葬り去ること。マルクス主義を一掃すること。そして州政府を服従させること。これらの眼目を、合法的な、あるいは少なくとも表面的にそう見える手段を使って達成することだ。』(「ヒトラーとナチ・ドイツ」より引用)
この文章にドキッとした。これって日本のこと? 当時はマルクス主義を一掃しようとしたけれど、今はリベラル勢力? そしてその先にあるのは… der Untergang.