字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

字幕ほにゃく犬の日常をぐだぐだと書いています

終戦前後のドイツ

 昨日、「ぐきっっっ!」と背中に激痛が… そのあとどうなったかは、書かなくても分かっていただけるかと… うううう~~痛いでござる。首筋から背中にかけてサロンパスを貼りまくるほにゃく犬であーる。くっさ~~

 

 とある所からお声を掛けていただいたので、現在3冊の本を急いで読み返している。うち2冊は以前にも読んだハズなのだけど、見事なくらい忘れてる…orz..

 

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 ヒトラーの秘書だったトラウデル・ユンゲのインタビューをまとめたもの。独裁者ヒトラーの「人間的な面」が書かれていて当時のドイツで物議をかもした。このインタビューはドキュメンタリー映画にもなった。残念ながら日本では単独では発売されておらず、「ヒトラー 最期の12日間」のDVD-BOX(エクステンデッドエディション)に特典としてついているのみ。

 

 

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 これは何度かブログでも書いたことがあるのだけど、ある女性ジャーナリストの日記。ソ連軍兵士による強姦を避けるため、あえてソ連軍将校の愛人になったという告白が含まれる。出版当時、「ドイツ人女性の恥」とされて猛烈な非難を浴びたという。著者は深く傷つき、その後は表に出ることもなかった。だいぶ経ってから匿名で再び出版された「Anonyma - Eine Frau in Berlin」の日本語版がこれ。この日記はかなり前にニーナ・ホス主演で映画化された。

 

今回、久しぶりに検索して気づいたのだけど、新しい表紙になってる!ステキ… これはニーナ・ホスのイメージかな。

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こちらは今月末発売。

 

 戦争中の体験を話すというのは非常につらい作業だと思う。ましてやそれが「間接的にせよ加担してしまった」という自分の負の過去であればなおさら。戦後、非難と反省が繰り返される中で生きていくうちに、自分の中で無意識にも過去を正当化したり矮小化したり…。人間なら誰でもやってしまうことなのかもしれない。安全で快適な生活をしている現代の私たちに、そんな彼ら・彼女らを断罪する権利などないし、私たちだって同じ立場になれば、ほとんどの人が同じようになってしまうのではないか。それゆえに現代への教訓として、こういった証言が出版されるのだと思う。

 

 ドイツ人の過去に対する証言については、実に様々な捉え方があると改めて感じた。私みたいな門外漢が軽々しく口を挟むべき問題ではないことも痛感。うーむ…