字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

字幕ほにゃく犬の日常をぐだぐだと書いています

映画評 + びーねちゃん

 椅子はまだペンディングなのだけど、仕事は続く… いま、とある発表のために、ほにゃくの合間をぬって準備をしている。折しも今年は壁崩壊の30周年。そこで、Wendefilme と呼ばれる東西再統一を描いた映画を調べているのであーる。

 

 愕然としたのは、同じ作品でも年月を経ると評価が変わってくること。特にこの30年間、ドイツは大きく変わった。公開当時、多くの人を感動させ国際的にも高い評価を得た作品が、年月とともにその評価が変わってきている… むむむ。統一から30年を経て、渦中にいた時より余裕を持って振り返るようになったことも原因の1つだろう。確かに、「名作」と言われた Wendefilme の多くが「西側目線」で描かれたものだった…

 

 相変わらず週に1回、スカイプレッスンを受けているのだけど、先生は旧東独の出身(と言っても若いから、統一のときはまだ子供だったのだけど)。多くの人を感動させてきた Wendefilme は、あまり好きではないと言う。西側目線が鼻につく…というか、「西の人たちに私たちの苦労が分かるの?」「東独の苦労話を感動ネタに使わないで」という思いもあるみたい。彼ら彼女らの立場からすると、確かにそうかもしれない。日本人は資本主義国家だから、どちらかというと西ドイツ目線。日本でも話題になった Wendefilme は、どれも西ドイツ目線の作品だった…

 

 そんなワケで、片っ端から新旧の映画評を読んでいるうちに複雑な思いになった。Jammerossi und Besserwessi (惨めな東の人、より良い西の人)という言葉も出てきてなおさら複雑…

 

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 「魔法の薬」で一度は元気になったハムスターのビーネちゃん。毎日モリモリ食べてはいたのだけど、どんどん衰えていき、目もよく見えない様子だった。そして昨日、天国へ。最期は眠るようだったのが、せめてもの救い。