字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

字幕ほにゃく犬の日常をぐだぐだと書いています

玉座と祭壇

 先日拝聴したリースナー先生の講演、ちゃんとブログに書いておかないと忘れちゃう…と思いつつ、連日バタバタしていてついつい後回しに。とは言え、まだお仕事があるのであまりじっくり書けない…。私の脳が老化しつつあるのか、最近は仕事に脳が全部いっちゃって、他のことができなくなっちゃう。前はわりと切り替えができたんだけどなあ。トシで脳のキャパシティーが小さくなってるのとちゃうかー💦

 

 さてさて、先日お聞きしたキーワードが記憶に残っている。「玉座と祭壇の同盟」。ドイツ語で何と言うのかな?(講演は日本語だったので)と思って検索してみたところ、

 

      das Bündnis von Thron und Altar

 

…というのがヒット。教会と国家の結びつきを示す言葉で、元はフランス語だとか。うまいことを言うなぁ。教会と国家の関係って、ヨーロッパの歴史を理解する上で外せないポイントだと思う。そして簡単には理解ができない。先日の講演では、この両者の密接な関係が弱まったのが旧東独の時代だという話だった。後に始まる民主化運動も、教会がその活動の場となった。代表的なのがライプチヒのニコライ教会だろう。

 

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 そう言えば、「おお〜!!」と思ったことがあった。旧東独も、建前上は西側諸国への亡命を認めていた。だけど実際は、西への亡命申請を出せば当局から嫌がらせを受け、仕事を失い、冷や飯を食わされる(あ、でも元々ドイツ人は特に夜は kalt な食事だから冷や飯はむしろ日常? てか、ドイツ人はライスは食べてもご飯は食べない💦 「冷や飯」って日本的な表現だなぁ… ←ひとりで勝手に感動してスミマセン)ことになった。「東ベルリンから来た女」の主人公も申請によって左遷された1人。前に見た「Westen」という作品では、科学者だった女性がやはり亡命申請を出して職を失い、墓地の掃除係になったというエピソードが描かれていた。私はてっきり、墓地の掃除係という仕事に左遷されたのだと思っていた。

 

 だけど!先日の話によると、教会がそういう人たちに救いの手を差し伸べていたとのこと。墓地の掃除係に回されたのではなく、仕事を失って露頭に迷いかけていたのを(共産国では失業は存在しないハズだけど…)教会が助けたということだった!そういうことだったのかー💦 私の読みが浅かった。教会が駆け込み寺になっていたのか...

 

 とにかく、国家と教会の関係は複雑かつ時代や権力者の方針によって変わるので理解が難しい。