先日、旧東独時代の「国家と教会」の関係について伺った。第二次大戦の爆撃で、ドイツ各地の教会が甚大な被害を受けたのだけど、西側では多くが修復されたのに対し、旧東独では修復どころか破壊されてしまった例が多かったらしい。
講義の際に例として挙げられていたのは、ライプチヒのパウリナー教会。YouTube で探したのだけど、講義で拝見した爆破映像は出てこなかった。代わりに見つけたのが下の映像。教会が爆破される映像って本当に悲しい。
これはライプチヒのヨハニス教会の尖塔が爆破される映像。
ヨハニス教会は15世紀に建てられたそうだ。ぬゎんと、1813年のナポレオン戦争「ライプチヒの戦い(Volksschlacht bei Leipzig)」では野戦病院として使われたとか。第二次大戦で被害を受け、戦後の1949年2月19日(東独の建国は同年10月)に Kirchenschiff の部分(日本語で何と言うのだろう。。塔を除いた本体の部分。。。どなたかご教示びて)が爆破された。その後、塔だけでも修復して保存したいという市民の願いもむなしく、1963年5月9日に尖塔も爆破されてしまったとのこと。
こちらはマルクス教会。同じくライプチヒにあったらしい。こちらは比較的新しい教会で、1884年に建てられたものらしい。爆撃の被害はヨハニス教会に比べると小さかったものの、それでも老朽化が進み、1978年に爆破されてしまったとのこと…。他の教会と同様、SED(ドイツ社会主義統一党)に「修復」「再建」という選択肢はなかった模様。
そういえば。数年前に行った Wismar にも修復されないまま残された教会があったっけ。このマリア教会も戦争で被害を受け、1960年に塔を残して爆破されたとの話。wiki 情報で恐縮だけど、当時も市民が反対したにもかかわらず、爆破が強行されてしまったらしい。