字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

字幕ほにゃく犬の日常をぐだぐだと書いています

そして映画祭へ

 ようやく六本木会場へ行ってきた。うー、今年はいつもに増してバタバタするなぁ。

 

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 今年は30周年なのね。私が生まれる前からやってるのかー(☜オイ) 感慨深いものがある…。

 

 昨日は、とある作品を観たのだけど、来日したゲスト(その作品はプロデューサーと出演者の1人)とのQ&Aで、ドキッとする質問が出た。字幕で女性のセリフの語尾に「~よ」「~わ」「~かしら」といった、今の女性がまず使わない語尾が当てられているのに違和感があるが、これをどう思うか?と。

 

 そのプロデューサーは、「日本語は分からないから何とも言えないけれど、ある言語から別の言語に訳すのは大変難しい。訳し足りないなと思うこともあれば、逆に我々も気づいていなかったニュアンスが盛り込まれて驚くこともある」みたいな満点の答えをなさっていた。言葉は違ったかもしれないけれど、確かそんな回答だったと思う。

 

 女性言葉の語尾が議論されるようになって久しいと思う。確かに、イマドキの女性は「~わ」とか「~の」とか言わない。これに違和感を覚える人も多いだろう。私もかつて、これを何とかしようと思ったときもあった。もう10年くらい前になると思うけど、とあるディレクター(この方は字幕ではなく、吹き替えのご担当だったけど)が翻訳雑誌で「~わ」「~なの」といった語尾を当てる翻訳者は、もう使いませんと断言していたのを読んだから。確かに吹き替えだと、ダイレクトに耳に入るから違和感もあるのだと思う。字幕の場合は視覚上の問題だしなぁ。

 

 女性に「~なんだ」「~だよ」みたいな言葉を当てると、それはそれで実は違和感があるような気がする。また、これは語尾とは直接関係ないけれど、できるだけ削って文字を少なくしたいと思うのが字幕翻訳者。字幕を読んでばっかりじゃ、お客様が映画を楽しめない。そんな制限の中でキャラを出すのは本当に難しいと思う。また、女性の言葉の語尾だけが不自然なのではなく、実は男性言葉だって「~なのさ」「~だぞ」などは、実際にはあまり言われないかも。だけど字幕ではよく出てくる。「~だ」「~なんだ」が連続すると、それはそれで目障りだし。

 

 …というわけで、違和感を極力減らすように努力しつつ、文字数は増やさず、そして話者のキャラクターが最大限出るようにするには、やはり修行が必要。毎回、この結論になってしまう。自分はダメだなぁと打ちひしがれながら、とぼとぼ歩いた六本木の午後。

 

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 余談その1:

お腹がすくとグ~って鳴っちゃうから、何かお昼のものを買って上映前に食べようと思った。TOHOシネマズは飲食OKだから。おお!前にロブションがあるではないか。超高級ロブション。おしゃれなマダムの定番❤ たまには贅沢をしようと思って行ったけれど、お値段がお高い… パンにハムやチーズが挟んであって、それはそれは美味しそうだけど1個600円とか平気でする。うーん、それならその分で家族に何か買って帰りたいと思い、とりあえず自分用には栗とベリー(だったかな?)の黒パンを購入。380円くらいだったと思う。やっぱり自分はマダムにはなれない。

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 とにかく、わーい!と思って、座席に座り、飲み物と一緒にムシャムシャ食べ始めた。そうしたら…!メインのでっかい栗がパンからポロッと落ちてしまった…(ToT)  さすがに映画館では「3秒ルール」でぱくっとやっちゃうのも憚られ、泣く泣く拾って捨てた…。あーあ。メインの栗が… 今日はツイてない。

 

 

余談その2:

 「大人の眼鏡」(老眼鏡とは、あえて言わない)の度が合わなくなったのと、ブルーライトカットにしたかったのもあり、久しぶりに眼鏡を作り直した。フレームを片っ端から試してみたところ、とってもかけ心地のよい物を発見。とても軽いし、かけていることを忘れるくらいのフィット感。色もポップでカワイイ。「もう、これしかない!」と鼻息も荒く、受付の人に「これで作ってくださいっ!!!」と勢いよくいうと「お客様、これはキッズ用なんですが…」。がびーん、である。そう言われて鏡を見てみると、私の顔よりはるかに小さい(恥)。お店の人も「お前よー、自分の顔のデカさを自覚しろよー」とは決して言わず、「せっかく選んでいただきましたのに、申し訳ありません…」とすまなそうにおっしゃる。さすがプロ。いや、感心している場合じゃない。自分の顔がデカいことをすっかり忘れていた。ああ、恥ずかしい。

 

ま、いっか。誰も見てなかったし。言わなければ絶対にバレないから、いいや。赤っ恥をかいたことは黙っておこうっと。