字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

字幕ほにゃく犬の日常をぐだぐだと書いています

1周遅れ

 先週末のパーティーで冒頭に挨拶をなさった方のお話が今も心に残っている。過去にお仕事でドイツに駐在していらしたとのことだった。ドイツは宅配便も時間どおりに届かないし、電車は遅れまくる。いろいろなところが日本に比べて遅れてるなぁ、日本ははるか先を進んでいるなぁと当時は思われたとのこと。だけど今の日本を見て、遅れていたのは実は日本のほうだと思えるようになった。はるか後ろにドイツがいたと思っていたけれど、実は日本が1周遅れていてドイツが先頭だったのではと…。

 

 日本は過剰なサービスと値下げ競争に走り、今や青息吐息の自滅状態。宅配業者は悲鳴を上げている。宅配の分野以外でも、しわ寄せが末端の働き手に来ている。どこかのソーリが「働き方改革」とか得意げに言ってくれちゃっているけれど、その結果がサービス残業。仕事は一向に減らず、減るのは手取りのお給料のみ。挨拶をなさった方が(言葉はちょっと違うかもしれないけれど)「持続性ということを考えると、実はドイツのほうが進んでいた」みたいなことをおっしゃっていた。ドイツは労働者が強いもんなぁ。確かにサービスはイマイチだけど、それは働く側にとっては決してマイナスじゃない。日本の「サービス」は、働き手の犠牲の上に成り立っていたんだ…。日本も、もっと働き手のことを考えなきゃいけないと改めて思った。