いきなりだけど、ナチの話。世間ではよく「ナチ党 (Nazipartei)」「ナチ(単数)、ナチス(複数)」と言うけれど、あれは俗称であり、蔑称でもあ~る。だからナチの人たちは自分たちを「ナチ」「ナチ党」とは呼ばない。もっぱら「NSDAP」という頭文字を使う。その正式名称を、私はもう何十年も「国家社会主義ドイツ労働者党」だと思ってきた。信じて疑わなかった… つい先日まで。
ところが!つい最近、専門家の先生にご指摘いただいた。「今の歴史研究では、『国民社会主義ドイツ労働者党』と訳すことになっています」と。「国家~」と訳すのは誤りなんだとか。まさに寝耳に水、どっひゃーーーーΣ(・□・;)!!であり、どっかーーーーーーーん!(←ショックで脳がバクハツする音です💣)でもあった。
いつから?と思って検索したところ、かなり前からそのように訳すようになっていて、教科書も「国民~」を採用しているとのこと。ううう、知らなかったのは私だけだろうか…。なんたる失態。
とにかく実物を見たい!と思い、山川の世界史用語辞典を取り寄せた。調べてみたら、やっぱり「国民~」になってる!
家にあるドイツ史関連の本を片っ端から開いてみた。どれも「国民~」になってる!
1999年に出た本も、もう「国民~」だ…!ごく最近の話ではなく、すでに20世紀末から「国民~」だったのね。ああ、なんという…💦💦
つい最近読んだ、伸井太一さん編著の「第二帝国」でも、もちろん「国民~」だった。ああ、お恥ずかしい…💦💦 こういうことに敏感でないと誤訳をやらかしてしまう。深~く反省した夜だった…。