字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

字幕ほにゃく犬の日常をぐだぐだと書いています

気を取り直し

 週末は心にぽっかり穴があいたようだったのだけど、お仕事があるので気を取り直してパソコンの前にどっこいしょと座った。

 

 今、ちょうど東京国際映画祭の開催中。私はこの映画祭を毎年楽しみにしている。映画の上映も楽しいけれど、監督や出演者が来日してQ&Aセッションなどが開かれるのも楽しみの1つ。いつもかぶりつきで見ちゃうのだけど、今年はコロナのためにゲストの来日はナシ。その代わり、オンラインでのQ&Aがあるので、それを昨日はちょこちょこ見ていた。

 

 今年は2本担当したので、2人の監督のQ&Aを視聴した。面白い!なんて面白いんだろう。私の予想を遙かに上回る監督の洞察力、映画に込めた思い、こっそり仕込んだ仕掛け…。ううむ、すごすぎる。毎回思うのだけど、矢田部さん(東京国際映画祭のプログラミングディレクターさん。この業界ではとっても有名な方)は「そう、それが聞きたかった!」というところを必ず聞いてくださる。しかもゲストを最大限にリスペクトしているのが伝わってくる対応で、見ていてとても安心。よくゲストに失礼な振る舞いをする司会者をTVなどで見かけるけれど、ハラハラする。

 

 また、オンラインのなせる技だと思うのだけど、今回は監督インタビュー中に視聴者が質問を書き込むことができるようになっている。視聴者の質問がまた鋭い。監督も「よくそこに気づいてくれました♪♪♪」と嬉しそうにして、画面にかぶりついている私も嬉しくなった。映画のレビューのサイトを読むと毎回思うのだけど、映画ファンの方々の洞察力、理解力、知識の豊富さには本当に脱帽しちゃう。すごいな~。私が気づいていなかった点などもあり、聞きながら恥じてしまった。すばらしすぎる。

 

**************************

 

 昨日はベルリンのテーゲル空港の最終日。パリ行きのエアフランス最終便が飛び立ち、長い歴史の幕を閉じたとのこと。テーゲル空港が建設されたのは1948年、冷戦のまっただ中。まだ東西ドイツは建国されていなかった。ソ連によるベルリン封鎖に対抗するため、フランス軍占領地区に飛行場を建設したのがその始まりだとのこと。だからフランスに敬意を払い、最終便はエアフランスのパリ行きにしたのだろう。テーゲル空港には本当にお世話になった。2012年から毎年ドイツへ通うようになったのだけど、ほぼ毎回テーゲルを使った。ああ、寂しい。ちなみに若い頃はお金がなかったので、ベルリンへはもっぱら鉄道で行っていた。あ、今もお金はないけれど、それ以上に時間がないので飛行機にしちゃう。たいむいずまね~。

 

 そして今日はベルリンが崩壊した11月9日。あれから31年も経ったなんてなんだか感慨深い。こんなコロナ禍に見舞われるなんて、昨年の30周年の時は思いもよらなかった。トホホである。ライプチヒでは Querdenken (水平思考)と称する団体(?)が反コロナ政策のデモを行ったらしい。話によると1万人くらいが“密”状態でひしめいていたって。多くはマスクなしで。うーむ、危険だ…