字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

字幕ほにゃく犬の日常をぐだぐだと書いています

ひといき

 またしばらく行進が止まってしまった…。おいっちに、おいっちに、と毎日行進しようと思っているのだけど、すぐ止まってしまう。反省。

 

 ここのところ、ちょっと忙しかったのだけど、ようやく一息つけた。そしてこの週末は燃え尽きてしまって家で ぼーーーっ……としていた。

 

 ところで仕事の関係でとある作品をざっと斜め読みしたのだけど、感激したのでここに載せちゃう。ドイツの演劇・映画・文学の分野で知らない人はいないという、大変有名な先生が訳された作品。私はお年を召してからの姿しか存じ上げないのだけど、お若い頃は大変おもてになったとの話。とてもステキな先生だったと、みなさん口をそろえておっしゃる。その岩淵先生が訳された本。しかも原作は泣く子も黙るブレヒト様であーる。

 

 大きな声では言えないけれど、実はブレヒトで知っているのは三文オペラだけ。名前はあまりにも有名だけど、なんだか敷居が高すぎてずっと敬遠していた。戯曲を読んでも私の頭じゃ理解できないだろうなーなんて思って。だけど今回、とある作品の中でこの「ガリレイの生涯」が出てきたので、慌てて図書館で借りて読んだ次第であ~~る。本当はドイツ語で読んだほうがいいのだろうけれど、時間がないので岩波の翻訳物を…。

 

 

 

 ひょ~~っ ウワサどおり、言葉に含蓄があるというか、奥が深いというか… そして感激したのは、巻末の解説。実は私の仕事で出てきたのは、初稿には載っていたけれどその後ブレヒトが削除してしまって最終稿からは消えてしまったという部分。たぶん載ってないだろうなあと思いつつ、話の筋が知りたいからダメ元で借りてみた。そうしたら、その削除された部分も岩淵先生は解説のページで訳しておられた。もうヒデキ感激である。ヒデキがカレーを頬張りながらYMCA踊っちゃうレベル。たぶん、その作品を理解するには、作者が削除した部分も読むことが大切なのかもしれない。そして、なぜ削除してしまったかを考えることで、ひょっとすると当時のブレヒトの思いに近づけるのかも。

 

…そーんなことを考えたりしたのだけど、たかが1冊読んだだけで分かった気になって感激するのは100年早いよね^^; 失礼いたしました。

 

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