先日、ドイツつながりのお友達からプレゼントをいただいた。そう、恒例の見せびらかしである。
ぬゎんと!ナスのジャム!! ナスのジャムですよ、ナス!言われてみると、ナスの味がほんのりするけれど、言われないと分からない。レモンの酸味も利いていてとても美味しい。甘みも控えめなので、パンにつけてバクバク食べてしまった。
ナスと聞くと思い出す。「Aubergine」。私は若い頃、ずっと「アウベルギーネ」だと思っていた。だいぶ経ってから、「おばじーん」と発音すると知り、仰天したものであーる。これはフランス語由来らしい。どうりでオシャレだと思った。
さらにナスと聞いて思い出すのはペッツォルト監督の「東ベルリンから来た女」。作品の中で、ある医師がナスやズッキーニ、トマトでラタトゥイユを作るシーンがある。時代は1980年頃。公開当時、「あの時代の東ドイツにラタトゥイユなんてオシャレな料理があったはずがない!」という、いわゆる「ナス論争」がちょっとだけ繰り広げられたらしい。それに対し、ペッツォルト監督(監督の両親は東ドイツ出身)が「母はラタトゥイユが載っている70年代の料理本を持っていたっっ!!」と(半ばムキになって?)反論していたのを思い出す。確かにナスやズッキーニといったオシャレな野菜は当時の東ドイツでは出回っていなかったけれど、みんな家庭菜園で栽培していたとのこと。だから1980年の東ドイツでラタトゥイユを作っても不思議ではない、という結論に落ち着いたみたい。
…そんなことを思い出しながら、おいしいナスのジャムをバクバク食べたほにゃく犬であーる。
Pさん、ありがとうございました♪ ぜーーんぶお腹に収まりました。