字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

字幕ほにゃく犬の日常をぐだぐだと書いています

昨日はスカイツリーへ

 昨日、1日だけ休みを取った娘と一緒にスカイツリーへ行ってきた✨ こんなに近くへ行ったのは初めて。いつも遠くから眺めているだけだった。こりゃデカい!

 

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隣接する「ソラマチ」でランチを平らげ、腹ごしらえしてから展望台へ…

 

 

…ところがお盆休みで激混み。40分待ちということなので、急きょ予定を変更して水族館へ行くことになった。

 

 クラゲに癒され…

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ニモに元気をもらい…

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ダイオウグソクムシに初めて遭遇し…

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チンアナゴにホッコリし…

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ペンギンにコーフンした。

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ダイアローグ・イン・サイレンス

 先日、お誘いいただいて「ダイアローグ・イン・サイレンス」を体験してきた。現在、新宿のルミネ0(ゼロ)で開催されている。ルミネ0って初めて行った。すっごくキレイ。NEWoMan の上の階にある。会議やイベントに利用できるスペースみたい。

 

dis.dialogue.or.jp

 

 一言で説明するのが難しいので、HPから引用させていただいちゃう。(以下、HPより引用いたします)

 

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DIALOGUE
IN SILENCE

~静けさの中の対話~

言葉の壁を超えて、人はもっと自由になる。

音のない世界で、言葉の壁を超えた対話を楽しむエンターテイメント、
それがダイアログ・イン・サイレンス。

体験を案内するのは、音声に頼らず対話をする達人、聴覚障害者のアテンドです。
参加者は、音を遮断するヘッドセットを装着。
静寂の中で、集中力、観察力、表現力を高め、解放感のある自由を体験します。

そしてボディーランゲージなど、
音や声を出さず、互いにコミュニケーションをとる方法を発見していきます。
たとえ母国語の異なる人であっても、想像以上の交流が深まります。

1998年にドイツで開催されて以降、フランス、イスラエル、メキシコ、トルコ、中国でも開催。
これまで世界で100万人以上が体験しています。
日本では2017年に初開催、約1万人が体験しました。

 

*****************(引用終わり)*************************

 

 サプライズの部分も大きいので、ここで詳しい内容を書くのは控えるけれど、感動した。聴覚障害者の方がガイド役となり、10人程度のグループでいろいろ体験する。参加者の中には聴覚障害を持つ方や、手話を習っていらっしゃる方もいた模様。私の身近には聴覚障害を持つ方がいないので、恥ずかしい話だけど手話や手振り身振りで会話をした経験がない。こんな私が参加してもいいのだろうか…と、なんとなく場違いな気がしていた。参加者はみんな初対面なので、最初はちょっとモジモジ。表情もちょっぴり硬かった。ところが!時間が経つにつれて Hemmung (気おくれ)みたいなのが消え、童心に返って互いにコミュニケーションを取るのが楽しくなってくる。もちろん声は出さないし手話も使わない。だけど知らない人とコミュニケーションを取るにつれて、互いの距離がぐんと近くなっていくのを肌で感じた。そして90分が終わると、仲良くなった皆さんと別れがたい気持ちになった。これは本当に不思議な感覚。お互いに名前も知らないし、バックボーンも知らない。だけど言葉を介さない手段で対話をすることで、ぐっと距離が近くなる。これぞコミュニケーションの基本だと思った。口から発する言葉は1つの手段にすぎず、コミュニケーションは言葉がなくても成り立つのだと。最後はみんなでニコニコしながら写真を撮り、会場で出していただいた冷たいお茶を飲んでお別れ。とてもとても素敵な90分だった。誘ってくださった方(Tさん、ありがとうございました✨)に感謝!

 

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夏期講習、終了

 全部で3回の夏期講習が、昨夜終わった。去年の時も思ったけれど、受講生の方々の真摯な訳を拝見すると、本当に勉強になる。「おっ こういう訳があったか!」「うひゃ〜この頭の柔軟さ、うらやましい!」「うげっ こう来たか。負けた…」のオンパレード。字幕ルールには不慣れな方もいらしたけれど、こういうルールは練習すれば身につく。それよりも、頭の柔軟さと1語1語真摯に向かい合う誠実さは、“仕事慣れ”しちゃうと忘れてしまうもの。大いに反省した。しかも!私の「よろしくない訳」を発見することにもなり、穴があったら入りたい気持ちに…。一方で、自分の「よろしくない訳」が露見するような作品を教材に選ぶなんて、こりゃ墓穴を掘ったとも思った。穴があったら入りたいのなら、墓穴に入ればいいか…💦 

 

…なんて冗談は beiseite、受講生の方々、もしこの駄ブログをご覧になっていらしたら、お礼をお伝えしたい。。。💦 3日間ありがとうございました✨ 

 

 

 さてさて、昨日はちょっと慌ただしかった。お昼は高校時代の友人に30年以上ぶりに再会。ずっと会っていなくても、昔からの友達は会うと一気に昔に戻るもの。友達っていいなぁと改めて感じた。英語通訳&翻訳の専門家なので、語学の話でも盛り上がって楽しかった✨

 

 そして夜は夏期講習。最終日だったので、そのあとは日独協会の方々と飲茶。本場中国の人たちがやっているお店らしい。お値段は超リーズナブルなのに美味しかった!

 

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真ん中のお茶を注文。

 

 

 濃ゆ~い1日で楽しかった❤ 「ことば」って面白いなぁと改めて実感。

 

 

 

爆破される教会 2

 爆破される東独の教会その2。ちょっと理由は違うけれど、同じく東独政府の判断で爆破された教会を思い出した。この2月、壁が通っていたベルナウアー通りを見に行った。東から西へ脱出するためのトンネルが最も数多く掘られた通りだという。

 

 この写真はあまりにも有名。ここだったのね💦

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 この通りに面した家に住んでいた住人は、壁を建てるために退去を余儀なくされたとのこと。そしてここにあった Versöhnungskirche (直訳すると「和解教会」)は爆破されてしまった。「和解」という名のついた教会が爆破されるなんて、なんという皮肉。

 

www.youtube.com

 

 ベルナウアー通りにあった看板。教会の元の姿が写っている。壁の向こうにあるから、西側から撮った写真かな。

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現在、跡地には下のようなチャペルが…

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元の教会の跡。

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この日は小雨混じりだったこともあり、なんとも物悲しい気持ちになった(/ _ ; )

 

 

 

 

 

 

爆破される教会

  先日、旧東独時代の「国家と教会」の関係について伺った。第二次大戦の爆撃で、ドイツ各地の教会が甚大な被害を受けたのだけど、西側では多くが修復されたのに対し、旧東独では修復どころか破壊されてしまった例が多かったらしい。

 

 講義の際に例として挙げられていたのは、ライプチヒのパウリナー教会。YouTube で探したのだけど、講義で拝見した爆破映像は出てこなかった。代わりに見つけたのが下の映像。教会が爆破される映像って本当に悲しい。

 

 これはライプチヒのヨハニス教会の尖塔が爆破される映像。

www.youtube.com

 

 ヨハニス教会は15世紀に建てられたそうだ。ぬゎんと、1813年のナポレオン戦争「ライプチヒの戦い(Volksschlacht bei Leipzig)」では野戦病院として使われたとか。第二次大戦で被害を受け、戦後の1949年2月19日(東独の建国は同年10月)に Kirchenschiff の部分(日本語で何と言うのだろう。。塔を除いた本体の部分。。。どなたかご教示びて)が爆破された。その後、塔だけでも修復して保存したいという市民の願いもむなしく、1963年5月9日に尖塔も爆破されてしまったとのこと。

 

 

 こちらはマルクス教会。同じくライプチヒにあったらしい。こちらは比較的新しい教会で、1884年に建てられたものらしい。爆撃の被害はヨハニス教会に比べると小さかったものの、それでも老朽化が進み、1978年に爆破されてしまったとのこと…。他の教会と同様、SED(ドイツ社会主義統一党)に「修復」「再建」という選択肢はなかった模様。

 

www.youtube.com

 

 そういえば。数年前に行った Wismar にも修復されないまま残された教会があったっけ。このマリア教会も戦争で被害を受け、1960年に塔を残して爆破されたとの話。wiki 情報で恐縮だけど、当時も市民が反対したにもかかわらず、爆破が強行されてしまったらしい。

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玉座と祭壇

 先日拝聴したリースナー先生の講演、ちゃんとブログに書いておかないと忘れちゃう…と思いつつ、連日バタバタしていてついつい後回しに。とは言え、まだお仕事があるのであまりじっくり書けない…。私の脳が老化しつつあるのか、最近は仕事に脳が全部いっちゃって、他のことができなくなっちゃう。前はわりと切り替えができたんだけどなあ。トシで脳のキャパシティーが小さくなってるのとちゃうかー💦

 

 さてさて、先日お聞きしたキーワードが記憶に残っている。「玉座と祭壇の同盟」。ドイツ語で何と言うのかな?(講演は日本語だったので)と思って検索してみたところ、

 

      das Bündnis von Thron und Altar

 

…というのがヒット。教会と国家の結びつきを示す言葉で、元はフランス語だとか。うまいことを言うなぁ。教会と国家の関係って、ヨーロッパの歴史を理解する上で外せないポイントだと思う。そして簡単には理解ができない。先日の講演では、この両者の密接な関係が弱まったのが旧東独の時代だという話だった。後に始まる民主化運動も、教会がその活動の場となった。代表的なのがライプチヒのニコライ教会だろう。

 

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 そう言えば、「おお〜!!」と思ったことがあった。旧東独も、建前上は西側諸国への亡命を認めていた。だけど実際は、西への亡命申請を出せば当局から嫌がらせを受け、仕事を失い、冷や飯を食わされる(あ、でも元々ドイツ人は特に夜は kalt な食事だから冷や飯はむしろ日常? てか、ドイツ人はライスは食べてもご飯は食べない💦 「冷や飯」って日本的な表現だなぁ… ←ひとりで勝手に感動してスミマセン)ことになった。「東ベルリンから来た女」の主人公も申請によって左遷された1人。前に見た「Westen」という作品では、科学者だった女性がやはり亡命申請を出して職を失い、墓地の掃除係になったというエピソードが描かれていた。私はてっきり、墓地の掃除係という仕事に左遷されたのだと思っていた。

 

 だけど!先日の話によると、教会がそういう人たちに救いの手を差し伸べていたとのこと。墓地の掃除係に回されたのではなく、仕事を失って露頭に迷いかけていたのを(共産国では失業は存在しないハズだけど…)教会が助けたということだった!そういうことだったのかー💦 私の読みが浅かった。教会が駆け込み寺になっていたのか...

 

 とにかく、国家と教会の関係は複雑かつ時代や権力者の方針によって変わるので理解が難しい。

 

 

 

 

 

展覧会「ウィーン・モダン」へ

  昨日の夕方、六本木の国立新美術館で開催されている「ウィーン・モダン」展へ行ってきた。東京は8月4日までだったので、夕方に急いで駆け込んだ次第。

 

artexhibition.jp

 

 

 面白かった!「会議は踊る、されど進まず」のウィーン会議の頃から20世紀初頭に至るまでの100年間が網羅されていた。オーストリアの宰相メッテルニヒのアタッシュケースも展示されていてなかなか興味深かった。有名なシューベルトの肖像画とそのメガネも!そしてこの100年間の絵画や工芸品、ご婦人のドレスから家具までが時系列に整理されて展示されていた。

 

 

 目玉は世紀末のウィーン。油絵や水彩画もよかったけれど、私がとても惹かれたのはポスター。くーーーー!おしゃれすぎるっっ クリムトが描いたポスターも、そしてエゴン・シーレが描いたポスターにも痺れた。

 

 この作品のみ、撮影可能となっていたので私も遠慮なくパシャっ 人だかりができていて、なかなか真ん前に行けなかったので歪んじゃった。

 

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 ショップでこんなカードを購入。

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 さらにマグカップも。当時のフォントからデザインされたA〜Z,Ä、Ö、Ü、ß のカップが揃っている。私のイニシャルとは関係がないけれど、「ザ・ドイツ語」ということで「ß (エスツェット)」のカップにしちゃった。

 

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 東京での開催は今日が最終日だけど、このあと大阪へ巡回するとの話。関西の方は是非!

 

 

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「表現の自由」は「社会の自由」の尺度だと、とある方が Twitter で書いていらした。まったくそのとおり。

 

 

 

 

無題

 

もうほとんど公開は終わってしまったけれど、いてもたってもいられなくなったので貼り付ける。ナチスがユダヤ人から奪った美術品に関するドキュメンタリーだけど、表現の自由に対して権力者が介入していった例も挙げられている。歴史が教えてくれる。行きつく先は破滅。

 

       

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命を削ってでも…

 酒寄先生のご講演で、印象に強く残った言葉がある。講演後の質疑応答で、「翻訳する本を選ぶ時、日本で売れるかどうかを意識していらっしゃいますか?」といった感じの質問が出た時のことだ。あれだけの売れっ子翻訳家でいらっしゃるけれど、いわゆる「出版社への持ち込み」をしているとの話があったから。先生は、「座りっぱなしの作業は体にすごく悪いのです。だから、命を削ってでも訳したいと思えるかどうかが本を選ぶポイントになります」と。また、「売れるかどうかが事前に分かれば、ボクは今頃大金持ちになっていますよ」ともおっしゃっていた。確かに…。

 

 お話を拝聴して、「ああ、本当にドイツ語と翻訳という仕事がお好きなんだなぁ」と感じた。自分ごときを同列に語るのはあまりにもおこがましいのだけど、その気持ちはすごーーーーーく分かる。そう、好きなのであーる、ワタシ。ドイツ語とほにゃくが三度のメシと同じくらい好きなのだった。先生は「翻訳家」、ワタシは「ほにゃく犬」なので同じと言っては本当に申し訳ないくらいレベルは違うのだけど。

 

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 先月、蝶の師匠から素敵なプレゼントをいただいた。いや、ワタシは決してジマン屋ではない。いただき物をこれ見よがしに見せびらかすなんて、とんでもない。こういうのは、さりげなーく、それとなーく、わざとらしーく見せるものだと思っている(←意味不明)だから、私も偶然を装い、あたかも「たまたま写真に写りこんでしまった」体裁でブログに載せようと思う。

 

その1.

窓辺の風景。あくまでもカーテンを写しただけ。あ、偶然だけど蝶のコースターが写っているかも…?

 

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その2.

窓辺のチェスト。あくまでもチェストを写しただけ。たまたまタオルが映っているかも…?

 

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(ちなみに、博多銘菓「とおりもん」もいただいたのだけど、これはすでにお腹の中。日常の風景に写り込ませる前に消えてしまった…(笑))

 

 

 

また滞っちゃった💦

 また日記が滞ってしまった💦 もしかして、この間にも拙宅に寄ってくださった方がいらしたら申し訳ない💦 この1週間もイロイロあった。26日は字幕ほにゃく講座の1日目。多くの方にご参加いただき、ヒデキ感涙である。個人的には「字幕アカンやつ」を作ったのが一番楽しかった。翌27日は、文芸作品の翻訳家で有名な酒寄進一さんの講演@上智独文学会。フェルディナント・フォン・シーラッハやネレ・ノイハウスなどの翻訳で知られている。その仕事量とスピード、そして人を引きつける話力に、ただただ驚いた。これについてもまた後日あらためて日記に書きたいな♪

 

 そして悲しかったこと。先週末、蝶が2頭(今季27号と28号)羽化したのだけど、1頭は手足を滑らせて転落。翅が伸びる前に落ちてしまったため、くしゃくしゃのまま固まってしまった(涙)。当然飛べない。もう1頭はきれいに翅は伸びたのだけど、なぜか飛べない。本蝶は必死で羽ばたくのだけど、すぐに落下しちゃう…。偶然にも同じ日に羽化した2頭の蝶が飛べないとは…(涙)。飛べないということは、蜜が飲めないから死を意味する。

 

 もちろん飼うことにした。昼間はトイレに放し、家族が帰ってくる夜は大きめのケースに入れて暗くした(←暗くすると動かなくなる)。朝晩、薄めた蜂蜜を飲ませたのだけど、2頭とも外に出たかったらしく、すっごく暴れる…。暴れるたびにとこかにぶつけて翅が折れたり、鱗粉が落ちたり… 2頭とも最後は見るも無残な姿になってしまった(涙)。

 

 毎日、薄めた蜂蜜は飲ませていたのだけど、この週末に2頭とも天国へ行ってしまった。羽化に失敗して飛べなくても外へ放せばよかったのかなぁと思ったり。家に置いていたので飢えることはなかったけど、毎日トイレの窓や網戸に体当たりして外へ出たがっていた。たとえ1日しか生きられなくても外へ出すべきだったか、1週間も拷問のような状態に置いてしまったのではないかと自問自答している。。。自然は厳しいな。羽化に失敗した蝶は生きていけないんだなぁ...

 

 

 

 

 

 

ツ・バ・メ

 先日、リースナー先生の講演会を聴きに行く前に仕事で信濃町へ行った。ぬゎんと!監視カメラの上にツバメの巣が…!

 

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 もうかなり大きくなっている。高校生くらい?巣立ちも近いのかな。親鳥も大変💦

 

 駅員さん、ナイス!

 

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 体は大きくなったとは言え、まだまだ Grünschnabel 。クチバシが黄色いってヤツ。お父さんとお母さんの言うことを聞いて立派な大人になってねー✨

 

 

Die Kirche in der DDR und ihre Rolle beim Mauerfall

 一昨日の夜、上智大学で開催されたリースナー先生の講演を聴いてきた!すっごく面白かった!!

 

 旧東独のことについては一通り知っていたつもりだったけど、単なる思い込みだったということを痛感。お恥ずかしや〜〜💦 実は何も知らなかったんだなぁ…

 

 共産党が教会を冷遇したのは知っていたし、教会もずいぶん縮小していたというのも聞いていた。だけど具体的なエピソードも交えた話を聞くと、よりリアルに当時の状況が伝わってくる。教会税の負担を避けて多くの人たちが教会から抜けてしまったとの話。1949年の建国当時は90%が教会に所属していたけれど、1989年の壁崩壊前は30%にまで落ち込んだとのこと。だけど教会もただ手をこまねいていたわけではなかった模様。今回私が初めて知った言葉 "Kirchenasyl"。Kirche は教会、Asyl は庇護とか保護、避難所といった意味。教会へ”避難”すれば、そこは安全地帯。暴力さえ振るわなければ逮捕されることはなかったとのこと。だから体制に疑問を持つ人、民主化を進めようと考えている人たちは教会に集まっていろいろ話し合ったそうだ。

 

 東独の民主化運動と聞くと、ライプチヒのニコライ教会やベルリンのゲッセマネ教会を思い浮かべるのだけど、実は1989年の民主化運動より前からその萌芽が教会で見られたとの話。Harald Bretschneider(ハラルト・ブレートシュナイダー)牧師は軍備増強に危機感を抱き、Schwerter zu Pflugscharen (直訳:剣から鍬の刃へ、武力を使わずに平和を、の意味だそう)とのスローガンの下で平和運動を行ったらしい。1982年にドレスデンの聖十字教会で Forum Frieden (フォーラム“平和”)という集会を呼びかけたとのこと。これが後の民主化運動に直接つながったかどうかまでは、私の勉強不足で分からないのだけど、大勢の人を公に集めたということで注目すべき出来事だったのだろう。何しろ教会は ein Dorn im Auge (邪魔な存在)。その教会が国の政策に疑問を呈し、人々を集めるのは由々しき事態だったに違いない。

 

 それ以外にもいろいろ中身の濃い話を伺って面白かった。キーワードもメモしたので、それも改めてご紹介させてくださいっ とりあえずお仕事に戻らなきゃ=3=3=3

 

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 会場でドイツ&ブログつながりの方にもお会いできて嬉しかった♪ その方が、会場に来ていた別の学生さんたちとつながりがあることも分かり、驚いたり喜んだり。

 

 しかも口を開けたまま上を向いていたら、ぽーん♪ と激ウマぼたもちが棚から落ちてきた!うん、口は開けっ放しにしておくに限る。こうしてぼたもちが落ちてくるから。うっしっし。ジュルジュル。

 

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いやしいワタシは、帰ったらいきなりムシャムシャ…。ありがとうございました♡

 

 

ほにゃく犬の棚ぼた話(わらしべ話ともいふ)はまだ続く…

 

 

 

 

 

『新聞記者』

 ウワサの映画を見てきた!

 

shimbunkisha.jp

 

 これを見た方々の感想と同じ。「よく作った、そしてこの時期によく公開してくれた」というのが一番の感想。あまりにも生々しくて、途中から息苦しくなった。あと10分長かったら過呼吸になっちゃったかも…

 

 予算の関係もあるのだろう。主演2人以外は、素人っぽい演技が目立った。強引な話の持って行き方もなかったわけではない。だけどそんなことは気にならないくらい、現代の日本が抱える問題に切り込み、ばっさりと…。主人公の上司が最後に言うセリフが心に深く刺さった。

 

 

「この国の民主主義は形だけでいいんだ」

 

 ドイツでは、社会を批判する作品は「当たり前」のように作られているけれど、日本では少ない。というか、ほとんどナイ。こういう作品がもっと作られるようになるといいのに。主演の松坂桃李とシム・ウンギョンの熱演が光った。

 

 

『東ドイツにおける教会』

 来週の水曜日、下の講演を聴きに行きたいと思っている。お仕事の進み具合にもよるのだけど。

 

http://dept.sophia.ac.jp/is/ei/wp-content/uploads/2019/06/190717_lecture.pdf#search='%E6%9D%B1%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%95%99%E4%BC%9A+Frank+Riesner'

 

『東ドイツにおける教会 ~ベルリンの壁崩壊において教会はどのような役割を果たしたのか~』

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講演をなさるのは、Frank Riesner(フランク・リースナー)先生。「私は東ドイツに生まれた」の著者でいらっしゃる。旧東独と教会の関係はとても興味深い。楽しみ♪ 行けるといいな。

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