字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

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ドイツ映画賞候補6「HERRliche Zeiten」

 昨日は打ち合わせや何やらで午後から外出。今日は家で一日中ほにゃく。ああ、ホッとする…。

 

 さてさて、間が空いてしまったけれど、ドイツ映画賞候補作の続き。今日は私が好きなオスカー・レーラー監督(「素粒子」「アグネスと彼の兄弟」など)の作品。レーラー監督に共通するのは「人間の狂気」だと私は勝手に思っている。監督の母親は左翼思想の有名作家で自由奔放、自己矛盾を抱えたハンパなき変人。最後は飛び降り自殺をしてしまう。子供の頃のそんな経験がレーラー監督の作風に大きな影響を与えているのだと思う。「壁のあと」(Die Unberührbare、2000年)、「生きる源」(Die Quelle des Lebens、2013年)は、ともにソフト化されていないのが残念だけど衝撃的な作品だった。もちろん「素粒子」も。

 

 今回の作品は「HERRliche Zeiten」。素直に訳せば「すばらしい時代」だけど、「HERR」だけ大文字。あらすじを読むと、どうやら「ご主人様の時代」という意味もかけているみたい。美容整形医の夫とその妻が主人公。二人はとても裕福な生活をしていた。住み込みのお手伝いさんが失踪したので、夫妻はあらたに人を雇おうと新聞広告を出す。どうやらその際、半分冗談で「奴隷を募集」みたいなことを書いたらしい。ところがそれに応募があり、夫妻は雇うことにした。その「奴隷」がやがて暴走し、夫妻の手に負えなくなる…

 

 …という話みたい。うーん、これだけじゃよく分からない。まだ予告編もできていないので想像もつかないなぁ。ちなみに、医師を演じるのは「帰ってきたヒトラー」のオリヴァー・マスッチ、その妻はカーチャ・リーマン。レーラー監督のことだから、きっとエグい演出をしているに違いない…