字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

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Lieber Thomas

 もう1本、ドイツ映画の情報サイトを検索していて目に留まった作品。この作品もヨダレの出そうな題材であ~る。

 

www.youtube.com

 

『Lieber Thomas』(親愛なるトーマス)

監督:Andreas Kleinert (アンドレアス・クライナート)

出演:Albrecht Schuch(アルブレヒト・シュッフ), Jella Haase(イェッラ・ハーゼ)ほか

 

 来月後半に発表されるドイツ映画賞では、ぬゎんと12部門でノミネートされているという話題作。実在の作家 Thomas Brasch (トーマス・ブラッシュ)を描いた作品らしい。トーマスの両親はユダヤ人。第2次世界大戦の末期、一家の亡命先のイギリスでトーマスは生まれ、戦後にソ連占領地区(のちの東ドイツ)に移住したとの話。その後作家として活動するものの、「国家の敵」とのレッテルを貼られ、執筆活動が制限されたらしい。そして1970年代後半、東ドイツの芸術家に大きな影響を与えた「ヴォルフ・ビーアマン事件」で彼もパートナーを連れて西ベルリンへ。

 

 ネットの記事を読んで「おお!」と思ったのだけど、ブラッシュの当時のパートナーは名優カタリーナ・タールバッハだったのね。そういえばタールバッハもビーアマン事件を機に東ドイツから西へと亡命したと聞いていたけれど、ブラッシュがパートナーだったんだ… ポロリ。(←目からウロコが落ちる音)

 

 そんなトーマス・ブラッシュの人生だけでも非常に興味を引かれるのだけど、演じているアルブレヒト・シュッフは今もっとも旬な俳優の1人だと思う。すっごい演技力で画面にひきつけられる俳優さん。直近では「Systemsprenger(システム・クラッシャー)」「Alexander Platz(アレクサンダー広場)」で大活躍。そして来月公開の「Fabian oder der Gang vor die Hunde (さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について)でも異彩を放っている。きっとドイツ映画界を代表する俳優の1人になるに違いないとワタシは勝手に確信している。うん、絶対にそうなる。

 

 このアルブレヒト君にはお姉さんがいる。お姉さんも俳優さん。「バルーン 奇蹟の脱出飛行」で脱出するお母さん役を演じていた。若い頃の水沢アキさん(水沢アリーではなく。どっちも古いな(笑))に似ているとワタシは勝手に思っている。

 

 

 とにかく見たい、見たいわ、見たすぎる!! そしてご縁も欲ぴい… (←しつこくてスミマセン)

 

(ビーアマン事件とは、自作の歌で世相や当局を厳しく批判して人気を博した東独の詩人ヴォルフ・ビーアマンが、西ドイツへのツアー中に国籍を剥奪され、東に戻れなくなった事件。多くのアーティストがそれに異議を唱えて大騒ぎになったらしい。。映画関係者も多くが西へ亡命したという。。。)