字幕ほにゃく犬のダラダラほにゃく日記

字幕ほにゃく犬の日常をぐだぐだと書いています

lernen に「教える」の意味が…!

現在、100歳を超えるオーストリア人のインタビューをほにゃくしている。そこで昨日「ん?」と思ったことがあった。

 

(少し文章を変えております ↓)

 

Der Hunger lernt uns verzichten.

 

「lernen」は英語の learn、「学ぶ」が定訳。でもこの文章はどう読んでも「学ぶ」ではなく、「学ばせる」。DUDEN で引いても、そんな意味は出てこない。ところが小学館の独和大辞典を引いたら、あった!!

 

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「教える」という意味!これなら分かる。「飢えは私たちに諦めることを教えてくれる」「飢えによって私たちは諦めることを学ぶ」 しかーし。なんで DUDEN に載っていないんだろう? 

 

ネットで調べたら、出てきた。

https://www.wortbedeutung.info/lernen/

5) va., landsch.: lehren, auch in alter Zeit nicht häufig, galt schon Ende des 18. Jahrhunderts als veraltet und nicht mehr korrekt, heute entweder ungrammatisch oder regional beispielsweise im Raum Bayern und in Norddeutschland, vergleiche hier das niederdeutsche „lehren“ = lehren und lernen

 

18世紀末でもすでに「古い」と言われていた用法らしい。今日では文法的に間違いと見なされるか、もしくはバイエルンや北ドイツで使われる方言とされるとのこと。このおじいさん、100歳を超えているとの話なのだけど、もしかすると300歳くらいなのかもしれない。あるいは、バイエルン方言はオーストリアの言葉と似ているとされるので、オーストリアでもこの用法が使われるのかも… いずれにしてもビックリであ~る。

 

でも、なぜ何でも載っている DUDEN に載っていなかったのだろう?ungrammatisch (文法的に正しくない)とされているからかな。