実は一昨日、仕事関係ですっごくショックなことがあり、地球の裏側まで落ち込んでしまった。新宿駅のエスカレーターに乗りながら一人で涙をぽろぽろ(恥)。根が単純なので立ち直りも早いほうだと思うのだけど、今回は3日目の今日もまだ引きずってる。思い出すとどよ~んと落ち込むし目頭も熱くなる。結局は自分の実力不足。長く翻訳をやっていようがダメなものはダメ。つらいけれど現実を直視して地道な努力を続けるしかない。
とにかく気持ちを切り替えなきゃーと思い、これまで後回しにしていたことを片づけている。Twitter でイロイロニュースを読んでいたら、面白い記事が目に飛び込んできた。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/10/post-97324.php
『日本語を職業にする外国人だからこそ分かる「日本語の奥深さ」と「文章の極意」』
パックン、マライさん、ハンナさん、シャハランさんのオンライン座談会。皆さん、日本人以上に日本語がうまい方々。テレビで拝見するたびに、「日本語が上手だな~ こんな奥深い表現を使えるなんてスゴイ!」といつも思っていた。私は母語が日本語なのでこの方々とは立場が違うけれど、外国語 → 日本語 にするという点で作業は同じ。ものすご~く共感する。
この記事を読んでいたら、別の記事も目に入った。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2020/03/post-92874.php
『欧米の言語はなぜ繰り返しが多く、くどいのか?』
「くどい」という言葉を使うと、まるで日本語のほうが簡潔で優れているように読めてしまうので私は使いたくはないけれど、言いたいことはよ~く分かる。ドイツ語の文章を翻訳(字幕でなくて、普通の翻訳の場合)すると、とにかく冗長な訳文ができてしまう。英語→日本語より、ドイツ語→日本語のほうが、より顕著な気がする。この翻訳者さんのご苦労はよ~く分かっちゃう。
では簡潔な日本語が logical か?と聞かれたら、そうでは決してないと思う。主語がない分、曖昧な場合も多い。そもそも日本人はロジカルなやりとりには慣れていない気もする。どちらの言語がどうだ、という議論をしても意味がないようにも思うけれど、ほにゃく者として「ドイツ語の原文のここはちょっと削除したい…」とか「同じ内容なのに、言い換えて繰り返す必要ある?」とパソコンに向かって叫びたくなるのも事実。