今やっているお仕事で、「『女性はもともと passiv だ』というのは、男性が女性に面倒な仕事や家事を押しつけるために言い出したこと」みたいな表現が出てきた。passiv (passive) といえば「受動的」「受け身」「消極的」「控え目」… と訳すのが定番なのだけど、なんとなくしっくり来ない。
そこで英和辞典で passive を引いたりしていた。そこで目に留まったのが:
ラテン語の語源 「passivus(苦しみに耐えられる)」
ドイツ語もそうかも?と思って DUDENを引くと確かにそうなってる!
passivus = duldend, empfindsam
pass はそもそも「苦しむ」という意味らしい。ひょ~~!!もしかして知らなかったのは私だけ?私、目からウロコなんだけど、これって常識なんだろうか?
そういえば Passionsspiel 、passion play は「受難劇」だしぃ~ passion って「情熱(の嵐 ヒデキ~~!!)」って意味もあるけれど、どちらかというと苦しみが強いのかも。だからドイツ語の情熱も Leidenschaft なのねー。昔から、なんで「Leiden」がついているんだろう?苦しいのと何か関係あるのか?なんて思っていたのだけど、ワタシの認識不足でございました。
話を passiv に戻しちゃう。ここは「我慢強い」と訳してしまおうかな。やはり欧米言語の基本はラテン語なのだなあと改めて思ってしまった。